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背中ニキビの原因はトリートメントのある成分?
私たちが毎日使用しているトリートメントや柔軟剤などの日用品ですが…実はお肌へ刺激となる成分が配合されており、背中ニキビや肌荒れの原因になっているかもしれません。
本来トリートメントは髪の毛に収着して内部に浸透。内側から痛みやダメージを補修して髪にツヤやうるおいを与え整えてくれます。また、紫外線や空気乾燥、静電気などから髪を守る役割も担っています。
一見問題がなさそうですが、実はトリートメントには肌に刺激となる成分が含まれています。
その成分は“カチオン界面活性剤(別名:陽イオン系界面活性剤)”
市販品やサロン専売品に関わらず、約9割以上のトリートメントやコンディショナーにカチオン界面活性剤が含まれています。さらに衣類を洗濯をする際の芳香性柔軟剤にもこの成分が含まれている事が多いです。
実はこのカチオン界面活性剤。
EUヨーロッパ圏ではREACH規制により目的・用途ごとに配合上限が定められているほどの成分でもあるのです。
そんなカチオン界面活性剤とはいったいどのような成分なのか?
日々使用するのに本当に安全な物なのか?
今回はこのカチオン界面活性剤(陽イオン系界面活性剤)の働きや、髪・頭皮・お肌への影響についてお話ししていきましょう。髪のゴワゴワや背中ニキビ、アトピー性皮膚炎、肌荒れなどの対策になるかもしれません。
ぜひこの記事を参考にしてみてください。
トリートメントのカチオン界面活性剤について
カチオンの種類と名称
トリートメントに含まれるカチオン界面活性剤ですが、成分名には「カチオン」とは記載されておらず、以下のような種類と名称で成分表示されています。
・ステアリルトリモニウムブロミド
・ステアリルトリモニウムクロリド
・ベヘントリモニウムメトサルフェート
・ベヘントリモニウムクロリド
・セトリモニウムブロミド
カチオン界面活性剤の効果と役割
大半のトリートメントにこのカチオン界面活性剤が含まれる理由は、大きく2つあります。
「髪を柔らかく滑らかにする」効果と
「静電気防止作用」。
界面活性剤は、同じ分子の中に
・水に馴染みにくい「疎水基」と
・水に馴染む「親水基」を有していて、
通常では混ざりにくい「水」と「油」の仲を取り持つ役割があります。
一般的にシャンプーや泡立ち良く洗浄力のある洗浄剤に含まれているのが「アニオン界面活性剤=別名:陰イオン界面活性剤」で、親水基が負に帯電します。
一方、トリートメント、柔軟剤、殺菌剤に含まれるのは「カチオン界面活性剤=別名:陽イオン界面活性剤」で、親水基が正に帯電します。
シャンプー後の髪の毛はマイナスに帯電するため、カチオン界面活性剤のプラスイオンが吸着して、髪にしっとりサラサラな滑らかな指通りにしてくれます。これが、トリートメントをすると髪がサラサラになる理由です。
また、皮膚の表面もマイナスの電荷を帯びています。
カチオン界面活性剤が使用されている商品
実はこのカチオン界面活性剤…
非常に殺菌力が強く帯電性や柔軟性もあるため、トリートメント、コンディショナー、リンスや衣類柔軟剤だけではなく、消毒剤、殺菌剤、防カビ剤などにも使用されているのです。
カチオン活性剤はシャンプーに配合されている洗浄剤(アニオン界面活性剤)よりも殺菌効果が高く、ヨーロッパでは目的・用途ごとに配合上限が定められています。
背中ニキビやアトピー発症の原因にもなるカチオン界面活性剤
私たちの皮膚は「人体で最大の臓器」とも言われており、皮膚には常在細菌がいて外的な刺激から守ってくれています。これら常在細菌はそれぞれの菌バランスが崩れた時に皮膚トラブルに発展します。
バランスを崩させる一つの要因がまたカチオン界面活性剤(陽イオン系界面活性剤)でもあり、その殺菌力の強さから肌を守ってくれている細菌を不要に殺してしまいます。
その結果、肌バリアが正常に機能しなくなり、背中ニキビや肌荒れ、アトピー性皮膚炎の発症の要因にもなっています。
一般的に、シャンプーやボディソープ、食器洗浄剤など「洗浄剤」に関する界面活性剤の毒性や刺激の強さへの関心はとても高い傾向にあります。ただ実際には、洗剤に含まれる「アニオン界面活性剤」の毒性/刺激性よりも、トリートメントに含まれる「カチオン界面活性剤」の方が明らかに毒性や刺激性が高いのです。
実用化されている何百種類の界面活性剤の中で、カチオン界面活性剤はとりわけ毒性が高く刺激が強いものであるということを、是非忘れずにいてください。
カチオン界面活性剤が引き起こす「タンパク変性」について
これまでトリートメントは、「髪の根元や頭皮につけないように」「しっかりと洗い流すように」といわれてきました。その理由は、先ほどお伝えした通りトリートメントに含まれるカチオン活性剤の毒性の強さや殺菌力によるものです。
また、カチオン界面活性剤はお肌に残留しやすいため、トリートメントが頭皮や首筋、背中などに付着し残留すると「タンパク変性」を起こします。
その結果、肌の湿疹、背中ニキビ、ブツブツ、痒みや肌荒れの原因となるのです。
タンパク変性とは?
「タンパク変性」とは、タンパク質が変質して元の状態には戻らず、別質のものになることを言います。
皮膚の最外層である角質層はケラチンという線維タンパク質で、毛髪も最外層のキューティクル層はケラチンが主要なタンパク質です。
例として同じタンパク質の「卵」に例えてみると…
「生卵」をフライパンで熱し「目玉焼き」を作った後に、目玉焼きをいくら冷やしてもまた「生卵」の状態には戻ることが出来ません。「茹で卵」を作る際は沸騰したお湯で長く茹でると、より固い茹で卵を作ることが出来ます。これが加熱による「タンパク質の変性」です。
肌や髪のタンパク変性は加熱や冷凍、紫外線、そしてトリートメントに含まれる「カチオン界面活性剤」でも起こります。
タンパク変性で起こること
タンパク変性により、髪であれば髪の表面のキューティクルがバサバサと開いた状態になり、それにより水分量が減りゴワゴワした髪になってしまいます。
肌の場合は、皮膚表面のタンパク質が変性して毛穴が開いたり表皮が破壊され、そこから汚れや余分な油分が入って毛穴に汚れが溜まってブツブツやニキビが出来たり、さらに加えて日々のトリートメントで界面活性剤が侵入することで、肌の炎症や痒みなどが発生するのです。
化粧品よりも肌刺激が少ないトリートメント
モアコスメティックスでは、このカチオン界面活性剤の刺激を解決すべく、髪の柔軟効果や保護機能は一切妥協せずに、カチオン界面活性剤の刺激を「両性界面活性剤(プラスとマイナスの両方をもった成分)」で “中和” し、殺菌消毒効果を無くしてコンディショニング効果だけを残すことに成功しました。
このようにして誕生したのが、
Badensスキャルプ シャンプー&トリートメントと、
11種類のAromaフレグランスシリーズ
Badensアロマスキャルプ シャンプー&トリートメントです。
これまでは、研究者の間ではトリートメントに「両性界面活性剤」を混ぜることは、成分の安定性が悪くなったり、分離を起こし製品として発売出来ない為、タブーとされてきました。しかし、従来のタブーを一切の妥協のない安全性へのこだわりと研究によってクリアすることができました。
また、Badensシャンプーと同様に第三者機関による「24時間閉塞ヒトパッチテスト(*)」を実施したところ「皮膚刺激指数2.5」の「安全品」であることが実証され、1日中つけたままの化粧品よりも刺激が少ないことが証明されました。
(*)24時間閉塞ヒトパッチテスト:
一般的に洗い流すシャンプーやトリートメントでは、通常実施しなくて良いと言われている「パッチテスト」で、塗布して放置する「開放系」ではなく、塗布した上からガーゼなどで押さえつけて固定する「閉塞系」という、洗い流さない化粧品よりも厳しい条件でのパッチテスト。
Badensスキャルプ(アロマ) トリートメントは、その「スキャルプ(頭皮)」という名の通り頭皮にも肌にも非常に優しく、
・髪や頭皮に直接つけて地肌から保湿マッサージ!
・流す時は髪にトリートメントが軽く残る程度にゆるめに!
・トリートメントがボディクリームのようにお肌の保湿効果にも!
・年齢問わず赤ちゃんやお子様から大人も安心して毎日お使いいただける!
・キューティクルが整い、ごわつきの無いツルンとした美しい髪質へ!
このように、ツルツルで滑らかな髪の仕上がりを実感いただくだけでなく、お肌への刺激も無く、使うほどに髪も肌も美しくなることを実感いただけるのです。
さいごに:背中ニキビ対策にはカチオンをチェック!
今回はトリートメントに配合されているカチオン界面活性剤が要因となる「タンパク変性」と、髪のゴワゴワや背中ニキビなどの髪や肌への刺激についてお伝えしました。
トリートメント以外にも普段何気なく使っている日用品や化粧品には、実はお肌にとって刺激のある成分が含まれていることが多くありますのでチェックが必要です。
今後も当社のBeautyブログでは、皆さまの美と健康ににお役に立てる情報をお伝えして参ります!
また、モアコスメティックス公式Instagramでも、皆さまの美しさにお役に立てる情報を発信しております!
最後までお読みいただきありがとうございました。